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ベリーダンスとは|Oriental Dancer Farasha公式サイト
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~はじめに~

この踊りに出会ったとき、私は身体の奥に眠っていた感覚が自然に目を覚まし、心のどこかが深くうなずくのを感じました。
理由ではなく感覚が先に動き、身体が音に導かれて動き出す。
言葉にならない感情が音楽とともにあふれ出し、心がのびやかに広がっていく。
静かに集中が深まり、身体の内側から力が満ちてくる——
ベリーダンスは、私にとって生きる力そのものです。

このページでは、そんなベリーダンスという踊りについて、私自身が大切にしている視点とともにご紹介したいと思います。文章は2012年に初めて執筆した内容をもとに、時々一部加筆・修正を加えこのHPに掲載しています。あらためてこの時代に、この踊りの魅力をお伝えできれば幸いです。

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ベリーダンスとは

ベリーダンス(オリエンタルダンス)は、中東や北アフリカ地域を中心に受け継がれてきた、非常に古い歴史を持つ踊りです。その起源は明確には断定されていませんが、古代エジプト、メソポタミア、ペルシャ、ギリシャなど、古代文明の壁画や彫刻に見られる踊りの描写から、数千年にわたり女性たちによって育まれてきた舞踊文化のひとつであると考えられています。

この踊りには、豊穣の祈り、母なる身体の讃歌、女神信仰、自然との調和といった象徴的な意味が込められていたという説があります。裸足で、身体の中心や骨盤まわりを使いながら踊るスタイルは、地に足をつけた自然体の動きであり、大地のリズムや命の営みと深く結びついていると感じさせます。

ベリーダンスとは

7世紀にイスラム文化が誕生し、女性の社会的な役割や空間が変化すると、女性たちのあいだで踊られる室内芸能として発展していきます。また、10世紀頃から西へと旅をしたロマ(ジプシー)たちは、インドからペルシャ、トルコ、エジプト、さらにはヨーロッパまで、訪れる土地ごとの音楽や踊りの要素を取り入れながら独自のスタイルを育んでいきました。こうしてベリーダンスは、文化と文化が交差する道を旅するように進化し、多様なスタイルが誕生していったのです。

オスマン帝国の隆盛(14〜17世紀)とともに、トルコやエジプトを中心にベリーダンスは宮廷文化や都市文化の中でも栄えました。19世紀以降、西洋諸国でも注目されるようになり、アメリカでは20世紀初頭に「Belly Dance(お腹の踊り)」という呼び名で紹介されました。これは本来の名称である「ラクス・シャルキ(東方の踊り)」や「バラディ(民衆の)」などとは異なり、視覚的な印象から付けられた呼び名ですが、現在ではこの言葉も世界的に広く使われるようになっています。

ベリーダンスとは

現代のベリーダンスは、エジプトやトルコのクラシックなスタイルに加え、さまざまな地域で独自に発展したスタイルや、フュージョン、モダン・オリエンタルなど新たな表現も加わり、多彩なジャンルへと広がりを見せています。共通しているのは、音楽に対する即興性と、踊る人の感性や個性を尊重する自由な表現スタイル。華やかで神秘的な衣装、そして生演奏との共演なども、大きな魅力の一つです。

ベリーダンスは、身体に無理がなく、年齢や経験を問わず誰でも始められる踊りです。踊るほどにインナーマッスルが目覚め、しなやかに強く、自分の中心軸を感じられるようになります。そして何より、踊るよろこびそのものが、心の深い部分にふれる体験となるでしょう。実際にベリーダンスを踊ってみると、身体に無理がなく「自然体」「個性」を大事にするダンスだという事が実感できるでしょう。ベリーダンスには様々なスタイルがありますが、ダンサーが即興で音楽を表現するのはこのダンスの真髄であり特徴です。自然に伸び伸びと自己表現でき、人間本来の感性と普遍的な美を引き出すダンスだからこそ、ベリーダンスは時代・国境を越えて愛されるのでしょう。

ベリーダンスとは

裸足で大地を踏みしめ、古代から続く命の記憶に耳を澄ませるように——。 ベリーダンスは、今を生きる私たちに、からだと心の本来の美しさと生命の喜びを思い出させてくれる踊りです。

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